◯ 第13回日本糖尿病医療学学会
<会頭挨拶>

第13回日本糖尿病医療学学会
~困難を希望に変える医療学:糖尿病を持つ人に寄り添い、ともに歩む~
>第13回日本糖尿病医療学学会 会頭
天理よろづ相談所病院 内分泌内科部長
林野 泰明
第13回日本糖尿病医療学学会を2026年10月10日(土)、11日(日)の2日間、京都大学百周年時計台記念館にて開催いたします。第11回以来、再びこの歴史ある学び舎に全国の皆様をお迎えできることを大変嬉しく思います。
日本糖尿病医療学学会は、糖尿病とともに生きる人(Person with Diabetes: PwD)、その人たちをケアする人、ケアする人をケアする人、取り巻く環境や社会、それらの人たちのこころと行動に焦点を当てて、糖尿病臨床医療を学ぶために設立されました。
近年、医療技術やデバイスの進歩により糖尿病治療は大きく様変わりしました。しかし、今回全国から寄せられた抄録を拝見しますと、若年発症の1型糖尿病の葛藤から、高齢化に伴う認知症、発達障害や精神疾患の併存、さらには独居や経済的な問題など、PwDが抱える背景はますます複雑化・多様化していることがわかります。そうした困難を前に、既存の標準治療だけでは解決できない壁に直面し、悩み、ジレンマを抱える医療者の姿も浮き彫りになっています。
こうした現状を鑑み、本学会のテーマを「困難を希望に変える医療学:糖尿病を持つ人に寄り添い、ともに歩む」と掲げました。医療者自身が戸惑いながらもPwDの立場に立つ視点を持ち、心理的安全性を保ちながらどのように対話を紡いでいけるのか。ともに悩み、希望を見出すための議論を深めたいと考えております。
本学会では、全国から応募いただいた30題の一般演題の検討に加え、島袋充生先生による特別講演をはじめ、本学会ならではのワークショップ「相手の靴を履いてみるカンファレンス(クツカン)」「医療者の戸惑いと成長の医療学」など、多彩な企画をご用意いたしました。また、医療学コーチングと動機づけ面接の合同セッションでは学会初の試みとして参加者の皆様との双方向性の症例検討を計画しています。オープニングでは本テーマにも通じる、古川真先生による「活動弁士・徳川夢声が語る!困難を希望に変える話術とは?」と題した企画もお届けします。詳しくは学会HPをご参照ください。
本学術集会にご参加いただいた場合、日本糖尿病療養指導士(CDEJ)の認定更新のための研修会(第2群、研修コード2-18)1単位を取得可能です。さらに、演題発表をいただいた場合、2単位が加算されます。
秋深まる京都で、皆様と膝を突き合わせて充実した対話と実りある時間を共有できることを楽しみにしております。多くの皆様の積極的なご参加を心よりお待ち申し上げております。